ゲーム開発者が開発者の目線で、このゲームの面白さを分析していきます。
なお、面白さのポイントについては、ゲームデザイナーJey.P.さんのブログの考え方に基づいて分析していきます。
私自身、この方のブログを読んでから、面白さへの解像度が上がった気がするので、一読をお勧めします。
<Jey.P.さんのブログはこちら>
ゲーム概要
このゲームは、この記事を書いている本人が作成したゲームとなっています。
そのため、辛辣なことを書いたりしていますが、自分に向けて書いたものなのでご容赦ください。
トランプの遊び方の一つであるスピードに、レース要素を組み合わせたもの。
スピードのクリアースピードを競うゲーム。
必要なのは反射神経、そして瞬発力。
ランキングで世界中のプレイヤーと競うことができる。
このゲームの新しいところ
トランプとレースゲームを組み合わせたところが新しい。
アイディアはいいと思う。
トランプの遊び方と他の要素を組み合わせたゲームで売れているものもあるし。
しかし、今作ではレースの雰囲気だけを組み合わせたものとなっており、レース要素が薄かったのかもしれない。
レースで勝ったり、ランキングが上がったりしても何もご褒美がない。
これではプレイヤーには継続してもらえない。
面白そうに見えるポイント
ハート、ダイヤ、クラブ、スペードをモチーフにした車とキャラクター。
けっこうキャラが立ちそうな見た目にできたと思う。
見た目には悪くない。
スクリーンショットもゲーム内でどんなことができるのか、ある程度想像できる作りになっている。
コンバージョン率が、今まで作ったゲームの中で一番高いことからも、見た目は悪くないという結果になっている。
アイコンについても、シンプルかつゲーム内容を表せているアイコンになっているのではないか。
面白いポイント
メイン 技術 × 技術
手札から場札にカードをいかに早く出すか。
という技術勝負をしてもらおうと作成した。
しかし、何も考えずに連打していても良いタイムは出せるという仕様になってしまっており、技術の習得という本来楽しんでもらおうと思っていた体験がしてもらえていない。
パズルゲームなどにあるような、次の手札がわかるような仕様にしていれば良かったかもしれない。
次のカードが何だから、このカードを出して、相手がこれを出してきたら、その次にこれを出そう、というような、先読みと組み立てという技術の習得体験がしてもらえていたのではないか。
ターゲットユーザーとペルソナ
ターゲットユーザー
競争心が強い20代前半の男性
ペルソナ
• 氏名:瀬戸内 亮太
• 年齢:21歳
• 性別:男性
• 職業:大学3年生
• 居住地:東京(大学の近くで一人暮らし)
• デバイス:iPhone 13、ノートパソコン(MacBook Air)
• 主な利用アプリ:Twitter、Instagram、YouTube、LINE
• アルバイト:カフェで週3日働いている(学費や生活費の一部を賄うため)
• ライフスタイル:
• 大学に通いながら、カフェでアルバイトをしている忙しい生活。
授業の合間や通学中にスマートフォンでSNSをチェックし、ゲームをプレイしている。
• 友達と遊ぶときには、ボードゲームやカジュアルなスマホゲームを一緒に楽しむことが多い。
• 大学ではゼミの活動にも参加しており、将来のキャリアも意識してインターンやスキルアップにも取り組んでいる。
一番のライバルゲーム
スピード:トランプゲーム
レビュー数 591件
カードジャンルの180位
シンプルにスピードが遊べるゲーム。
手札を場札にスワイプして自分で動かさなければならない。
CPUのレベルは1〜7まで選べる。
また、CPUとの勝利数が記録できる。
ライバルに勝てるところ
トランプの中でもスピードという操作性を問われるゲームなので、手札から場札に動かす操作は、タップするだけの操作とする。
また、レースゲームのかっこよさを取り入れ、ビジュアル面で勝つ。
ライバルゲームが最初にリリースされたのは、10年前。
10年前に勝負していれば、勝てたのかもしれない。
まとめ
結論。
過去に売れていたゲームをライバルにしても、今は売れない。
今まさにリリースされ、総合ランキングに乗っているようなゲームに勝てなければ、売れることはない。
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