ゲーム開発者が開発者の目線で、このゲームの面白さを分析していきます。
なお、面白さのポイントについては、ゲームデザイナーJey.P.さんのブログの考え方に基づいて分析していきます。
私自身、この方のブログを読んでから、面白さへの解像度が上がった気がするので、一読をお勧めします。
<Jey.P.さんのブログはこちら>
ゲームの概要
画像の中から決められたお題のものを探すゲーム。
私の世代だと「ウォーリーを探せ」のようなゲーム、と言われれば想像がつくと思う。
1つのステージは複数のエリアに分かれており、探す対象を規定数見つけると、次のエリアがアンロックされるようになっている。
探す対象は第1ステージでも200近くある。
さらに、探す対象以外のもの、隠す側と言えばいいのか、隠す側ほぼ全てのものにアニメーションがついているという、驚愕の仕様。
このゲームの新しいところ
隠す側にアニメーションがついているところ。
似たようなアニメーションを、使い回しているのならまだ分からなくもないが、(それでも途方もない労力だが)パッと見だと、全て別のことをしているようにも見える。
面白そうに見えるポイント
このゲームだと、隠す側のものが動いているところを見せるのが一番。
多分そこがこのゲームの肝になる部分。
プロモーション動画でも、どんな体験ができるのか分かる内容で作成されていた。
面白いポイント
メイン 成長と達成 × 探検
このゲームでは、成長と達成要素、そして探検要素が、とんでもないボリュームになっている。
まずは広大なステージ。
このゲームに限らず、探検するステージは、広いに越したことはないと思う。
もちろん探す対象がスッカスカの、ただ広いだけの世界では意味はないが。
その広さを極めたのが、オープンワールドという一つの世界。
オープンワールドの完成系はウィッチャー3だと思う。
世界中を歩き回って、未知を既知に変えるというプレイがどれだけ楽しかったか。
現在ウィッチャー4が作成中らしいので発売が楽しみすぎる。
話が逸れてしまったが、このゲームのステージは、探検が楽しくなるように良くできている。
オープンワールドと言えるような広大なステージではない。
しかし、探す対象以外の隠す側にも、色んな動きをさせていることによって、こっちではこんなことをしている、あっちではあんなことをしていると、探す対象以外の発見もあるのだ。
このことから、探すべき対象が見つからなくても、楽しめる工夫がされている。
そして、第1ステージですら200近いものを見つけ出すことになるという、膨大な成長と達成要素。
これだけあると、探すのが嫌になりそうな印象を受けるかもしれない。
しかし、前述したように、見つからなくても楽しい工夫がされていることから、全く苦に感じない。
むしろ、気づいたら200個見つけていたという感覚になると思う。
ターゲットユーザーとペルソナ
ターゲットユーザー
日常生活で短い休憩時間や通勤時間などの隙間時間を持つ20代後半女性
ペルソナ
• 名前: 高橋 美咲(たかはし みさき)
• 年齢: 28歳
• 性別: 女性
• 職業: 都内の広告代理店に勤務する会社員
• 家族構成: 一人暮らし
• 趣味: 読書、カフェ巡り、スマートフォンでのゲーム
• ライフスタイル:
• 平日は9時から18時まで勤務し、通勤時間は片道1時間。
• 仕事の合間や通勤中にスマートフォンでゲームを楽しむ。
• 週末は友人と出かけたり、自宅でリラックスする時間を大切にしている。
一番のライバルゲーム
Find N Seek:隠されているオブジェクトを見つける
ライバルに勝てるところ
隠す側に動きをつけたことによって、探す対象以外にも見つける楽しさを加えた。
それによって探検要素が強化されている。
まとめ
結論。
面白い要素の組み合わせは、もちろん面白くなる。
しかし、組み合わせが試されていないものは多分もうない。
今後は、面白い要素を強化した上で、組み合わせることが大事。
このゲームで言えば、探検という要素を強化するにはどうすればいいか。
それを考えた結果、面白くなったということだと思う。
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