ゲーム開発者が開発者の目線で、このゲームの面白さを分析していきます。
なお、面白さのポイントについては、ゲームデザイナーJey.P.さんのブログの考え方に基づいて分析していきます。
私自身、この方のブログを読んでから、面白さへの解像度が上がった気がするので、一読をお勧めします。
<Jey.P.さんのブログはこちら>
ゲームの概要
Block Jam 3Dのような、様々な色がランダムに並んでいるもののなかから、同じ色を揃えると消えるというブロックマッチパズル。
前にしか進めない車を、駐車場から順番通り出していく、駐車場系パズル。
この2つを足した内容のパズルゲームとなっている。
前にしか進めないバスを駐車場から出し、そのバスの色と同じ色の乗客がそろえばよい、というもの。
売れてるゲーム+売れてるゲーム=売れるゲーム。
海外のゲームは、この組み合わせ方が上手い。
このゲームの新しいところ
2種類の既存パズルゲームを足して、新しいパズルゲームとしたところ。
ブロックマッチパズルも駐車場系パズルも、動かせるものから動かしていけばクリアーできた。
しかし、この二つを組み合わせることによって、動かせるものかつ色が合うものから動かす、という新しいルールができた。
新しいルールができたことで、新しいゲームが生まれた。
既存のゲームに新しいルールを加える。
これも新しいゲームを生み出すヒントになりそうだ。
面白そうに見えるポイント
カラフルな車と、その車に書かれた矢印、そして車と同じ色の人々。
一目見ただけで何をするゲームなのか分かるスクリーンショット。
この分かりやすさ。
また、スクショにヘリが出てくるなど、プラスで何かあるのかもと思わせる内容になっている。
面白いポイント
メイン 研究×意思決定
サブ 成長と達成
一見単純かつ簡単なゲームに思えるが、待っている人の状況と車の配置をしっかり把握した上で、車を動かさなければ、すぐに詰んでしまう。
この研究要素と、どの車から動かしていくかという意思決定がそのまま面白さとなる。
また、ステージ開始時点では、どうしてこうなった、と言わざるを得ない駐車場の状況。
この状況から少しづつ駐車場が空いていき、最終的に空になった瞬間は達成感がある。
この駐車場が空いていく様は、成長と達成要素にあたると思う。
なお、ステージ選択画面の演出が、ステージが進むとバスも進む演出になっていることから、ゲーム自体が進んでいるんだなと直感的に分かる演出となっている。
UIを作るときは、直感的に分かる、というのを大切にしたい。
ターゲットユーザーとペルソナ
ターゲットユーザー
隙間時間にゲームを楽しむ30代主婦
ペルソナ
• 名前: 山田 由紀 (やまだ ゆき)
• 年齢: 35歳
• 性別: 女性
• 職業: 専業主婦
• 趣味: 子どもと一緒に遊ぶ、料理、スマホゲーム
• プレイ時間: 子どもが昼寝中の隙間時間
• ゲームの魅力: シンプルで分かりやすいルール、考える時間が楽しい
一番のライバルゲーム
Parking Jam 3D
ライバルに勝てるところ
ライバルゲームのパズル性に、さらに別のパズルゲームを追加し、研究要素を強化したところ。
まとめ
結論。
売れているゲームと売れているゲームを組み合わせると、売れるゲームになる。
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