画像生成AIであるLeonard.Aiは、その設定によって、作成されるイラストが大きく変わります。
Leonardo.Aiを使ってイラストを作成する際、その設定がイラストにどのような影響を与えるのかについて記載しています。
まず、Leonard.Aiの設定は、大きく分けると下記1〜3を変更することになります。
1〜3のどの項目の設定を変更すると、どような影響を与えるのかは以下のとおりです。
- Featured Models
「画風」が変わる。 - Prompt Magic
「書いたプロンプトが、作成されるイラストにどのように影響を与えるか」が変わる。 - Alchemy
「クオリティ」が変わる。
結論から言えば、
「Prompt Magic」と「Alchemy」をオンにして、「Featured Models」で画風だけ変えればクオリティの高いイラストは完成です。
より詳細を知りたい方は、下記を参照してください。
Featured Models
モデルを変えると「画風」が変わります。
リアルなイラストを描いて欲しいのか、アニメ風のイラストを描いて欲しいのか、自分の描いて欲しいイラストに応じてモデルを変更しましょう。
モデルの種類
Leonard.Aiで用意してくれているモデルは34種類。
(Leonard.Aiが用意している日本語訳は、直訳で意味がわかりづらい表現があるため、一部補正して記載しています。)
- AlbedoBase XL(アルベドベースXL)New!
より多くのCG芸術的アウトプットに向かう傾向がある偉大なジェネラリストモデル。 - Leonardo Diffusion XL(レオナルド・ディフュージョンXL)New!
コアレオナルドモデルの次の段階。
短いプロンプトでも、見事な出力。 - Leonardo Vision XL(レオナルドビジョンXL)New!
リアリズムと写真に秀でた汎用性の高いモデル。より長いプロンプトでより良い結果。 - PhotoReal(フォトリアル)
私たちの最新のイノベーションであり、ハイパーリアルを生成するために設計された強力なパイプラインです。 - RPG v5
あらゆる種類のRPGキャラクターを専門とする素晴らしいモデルが作成できます。 - SDXL0.9
最新の安定した拡散モデル。
現在はベータ版です。 - 3D Animation Style(3Dアニメーションスタイル)
3Dフィルムの雰囲気に最適で、豊かな色の複雑なシーンが再現可能です。 - DreamShaper v7(ドリームシェイパーv7)
アップデートされて戻ってきました。
このモデルはさまざまなスタイルに最適です。 - Absolute Reality v1.6(アブソリュートリアリティv1.6)
フォトリアリスティックなスタイルモデル。
あらゆる種類のフォトリアリズムが素晴らしい。 - Anime Pastel Dream(アニメパステルドリーム)
パステルアニメのスタイリング。
信じられないほどの範囲のためにPMv3とアニメプリセットを一緒に使用してください。 - DreamShaper v6(ドリームシェイパーv6)
信じられないほど汎用性の高い、新しいモデル。
人を描くにも環境を描くにも優れています。 - DreamShaper v5(ドリームシェイパーv5)
フォトリアリズムとアニメの両方に優れた汎用性の高いモデル。 - Leonardo Diffusion(レオナルドディフュージョン)
写真と芸術的なスタイルで進化を発揮。
信じられないほどの陰影とコントラストをもつモデル。 - RPG4.0
このモデルは、素晴らしいフォトリアリズムの能力を持つモデルです。
RPGキャラクターのポートレートを作成するのに最適です。 - Deliberate 1.1(意図的な1.1)
フォトリアリズムと芸術作品の両方に最適です。 - Vintage Style Photography(ビンテージスタイルの写真)
このモデルは古いカメラで撮影されたかのように、ビンテージスタイルの幅広い画像を生成することができます。 - DreamShaper 3.2(ドリームシェイパー3.2)
さまざまなポートレイトスタイルと芸術的背景の画像を作成できます。 - Leonardo Select(レオナルドセレクト)
高レベルのリアリズムを再現できます。 - Leonardo Creative(レオナルドクリエイティブ)
ミックスに少しだけ想像的な解釈をもたらす。 - Battle Axes(バトルアックス)
このモデルを使用して、中世の戦闘斧から現代の斧まで、さまざまな斧デザインを作成できます。 - Pixel Art(ピクセルアート)
訓練されたピクセルアートモデルですが、あらゆる種類の被写体に、驚くほど柔軟に対応できます。 - Magic Items(マジックアイテム)
武器、盾、ブーツ、本など、幅広い魔法のアイテムを作成します。
非常に汎用性があります。 - Crystal Deposits(クリスタル堆積物)
宝石や鉱石など、結晶堆積物を作成するためのモデル。
アイテムとして、またはアイソメトリック環境での使用に適しています。 - Chest Armor(胸の鎧)
一貫したスタイルで、しかし幅広い範囲で、このモデルであらゆる種類の胸の鎧を作成します。 - Character Portraits(キャラクターの肖像画)
一貫したスタイルで、さまざまな職業の素晴らしいRPGキャラクターを作成するためのモデル。 - Magic Items(魔法のアイテム)
武器、盾、ブーツ、本など、幅広い魔法のアイテムを作成します。非常に汎用性があります。 - Magic Potions(魔法のポーション)
信じられないほどの半現実的な魔法のポーションを作成するための素晴らしいモデル。
プロンプトに「複雑に詳細な3D、 vrayレンダリング(intrcately detalied, 3D vray render)」を追加してみてください。 - Isometric Fantasy(アイソメトリックファンタジー)
あらゆる種類のアイソメトリックファンタジー環境を作成します。
プロンプトに「3d vrayレンダリング、アイソメトリック(3d vray render, isometric)」を追加して、ガイダンススケールを「6」にしてみてください。 - Isometric Scifi Buildings(アイソメトリックSFビル)
さまざまなテーマのSF建物を作るのに最適です。
アイソメトリックビューを確保するために、プロンプトに「アイソメトリック(isometric)」という単語を追加します。 - Shields(シールド)
さまざまな印象的で多様なシールドデザインを作成します。
シールドの素材は信じられないほどの範囲で変更可能です。 - Cute Animal Characters(かわいい動物キャラクター)
愛らしくて、かわいい動物のキャラクターを作るのに最適です。
可愛くて遊び心のあるデザイン。 - Cute Characters(かわいいキャラクター)
キュートで魅力的なゲームキャラクターを作成します。
ゲームデザインに気まぐれさを加えるのに最適です。
プロンプトに「キャラクター(character)」という単語を必ず含めてください。 - Christmas Stickers(クリスマスステッカー)
このモデルで、お祝い用に楽しいクリスマスステッカーを生成します。
かわいくてカラフルなものから、伝統的でエレガントなものまで。 - Spirit Creatures(スピリットクリーチャーズ)
妖精のような存在から神話上の生き物まで、ユニークでかわいいスピリットキャラクターを作りましょう。 - Amulets(お守り)
ユニークで複雑なお守り、ジュエリーなどを作成します。
プロンプトをロードして、興味深い方向に操縦してみてください。 - Crystal Deposits Alternate(代替クリスタル堆積物)
作品内で、もう少しリアルな感触を与える代替クリスタル堆積物モデル。
プロンプトには、「オブジェクト(object)」と「3d vrayレンダリング(3d vray render)」を使ってみてください。 - Isometric Asteroid Tiles(アイソメトリック小惑星環境タイル)
アイソメトリック小惑星環境タイルを作成するためのモデル。
プロンプトは、「3d vrayレンダリング、非現実的なエンジン、美しい、複雑に詳細(3d vray render, unreal engine, beautiful, intricately detailed)」
モデルによるイラストの違い
プロンプトは全て同じものを使用し、調整できるパラメーターは全てオフにした状態で作成しています。
そのため、モデルの違いで画風が変わることが実感できるかと思います。
また、違いが出やすいものだけ並べています。
<使用したプロンプト>
このブログで出てくるイラストは、全て下記のプロンプトを使用しています。
「She is facing forward, Upper body, She is smiling」
(彼女は正面を向いている、上半身、彼女は微笑んでいる)
PhotoReal(フォトリアル)※ベータ版
モデルの一つです。
実写と全く見分けがつかないような画像を作成して欲しいときに使用します。
<Leonard.Aiの説明>
Leonardo PhotoRealは、最新のイノベーションであり、映画のような写真からリアルなポートレートまで、あらゆるものを作成するのに役立つ強力なパイプラインです。写実性に優れるだけでなく、他の美学にも強力なリアリズムをもたらします。
使用するにはAlchemyが必要です。
Photo Realの種類
- Cinematic(シネマティック)
- Creative(クリエイティブ)
- Vibrant(活気に満ちた)
PhotoRealを調整するパラメーター
Depth of Field(被写界深度)
ピントが合っているかどうかです。
高くすると広範囲でピントが合うようになります。
ポートレート写真のようにしたい場合は「Low」
背景もくっきりさせたい場合は「High」
を選ぶと良いでしょう。
<Leonardo.Aiの説明>
画像の被写界深度を調整します。
低い値にすると、画像の焦点範囲が浅くなり、より多くの画像が柔らかく見えるか、またはぼやけて見えるようになります。
高い値にすると、画像はより広い焦点範囲を持ち、より多くの箇所で焦点が合うようになります。
RAW Mode
細かくプロンプトを書いて、プロンプトのとおりに描いて欲しい場合は「オン」
短いプロンプトでLeonardo.Aiにお任せしたいときは「オフ」
を選ぶと効果的です。
<Leonardo.Aiの説明>
複雑なプロンプトで、より多くの制御と柔軟性を表現したい場合は、このモードをオンにしてください。
このモードをオフにしている場合は、短いプロンプトで効果的です。
Prompt Magic(プロンプトマジック)
プロンプトマジックをオンにすることで、より詳細なイラストを作成することができます。
「プロンプトをたくさん書いて、細かな部分も描いて欲しい」
「少ないプロンプトでクオリティの高いイラストを作成したい」
という場合は、プロンプトマジックをオンにするといいでしょう。
<Leonardo.Aiの説明>
当社のカスタムレンダリングパイプラインは、プロンプトを遵守し、よりプロンプトに忠実な画像を迅速に作成し、選択したモデルでの出力を向上させることができます。
GPUのオーバーヘッドが高いため、トークンコストが増加します。
Prompt Magicを調整するパラメーター
V2
Prompt Strength
数値は0.1~0.8の0.05刻み
※Alchemyをオンにした場合は、0.3〜0.45の0.05刻みになります。
<Leonardo.Aiの説明>
Prompt Magicが出力にどれだけ強く影響するか。
高い数字にすると、より大きな影響を与えます
High Contrast
<Leonardo.Aiの説明>
ハイコントラストモードは、より多くの陰影でムーディーな画像を生成します。
Prompt Magic V2が出力した画像で暗すぎる場合は、このモードをオフにしてください。
V3 BETA
Prompt Strength
数値は0.3~0.65の0.5刻み
<Leonardo.Aiの説明>
Prompt Magicが出力にどれだけ強く影響するか。
高い数字にすると、より大きな影響を与えます。
RAW Mode
細かくプロンプトを書いて、プロンプトのとおりに描いて欲しい場合は「オン」
短いプロンプトでLeonardo.Aiにお任せしたいときは「オフ」
を選ぶと効果的です。
<Leonardo.Aiの説明>
複雑なプロンプトで、より多くの制御と柔軟性を表現したい場合は、このモードをオンにしてください。
このモードをオフにしている場合は、短いプロンプトで効果的です。
Alchemy(錬金術)
Leonardo.Aiの真骨頂と言っていいでしょう。
このAlchemyをオンにするだけで、クオリティが大幅に上がります。
特にこだわりがなければ、常にオンにしておくことをおすすめします。
Alchemyのプリセット
前述したモデルと同じように、「画風」が変わります。
「画風」 + 「クオリティ」
がどの方向になるかという設定だと思ってください。
<Leonardo.Aiの説明>
強力で新しいイメージ生成パイプラインです。
- Anime(アニメ)
- Creative(クリエイティブ)
- Dynamic(ダイナミック)
- Environment(環境)
- General(一般)
- Illustration(イラスト)
- Photography(写真)
- Raytraced(レイトレーシング)
- 3D Render(3Dレンダリング)
- Sketch B/W(スケッチ白黒)
- Sketch Color(スケッチカラー)
プリセットによるイラストの違い
ここに並べているイラストを見ていただくだけでも、今まで載せていたイラストとのクオリティの差がわかるかと思います。
なお、プロンプトは今までと全く同じものを使用しており、Alchemyのオン、オフだけが変わっている状態のイラストです。
Alchemyを調整するパラメーター
High Resolution(高解像度)
イラストの解像度が上がるかどうかの設定になります。
イラストとしての違いはあまり実感できません。
サイズ指定できる大きさが、
1024px × 1024px
までなので、このサイズよりさらに大きくイラストを使用したいときなどに使用するといいでしょう。
ただし、Leonardo.Aiの説明にもあるとおり、単純にイラストの大きさが大きくなるわけではありません。
<Leonardo.Aiの説明>
Leonardo Alchemyの出力解像度が向上します。
より高い解像度の出力は、拡散プロセスにより、通常の解像度の出力と異なります。
そのため、アップスケーラーとして機能することを期待しないでください。
Contrast Boost(コントラストブースト)
この項目を調整すると、メインに据えたいものが、引きの絵になるか、アップの絵になるかという違いだと認識しています。
デフォルトの数値は1です。
調整することはあまりないと思います。
<Leonardo.Aiの説明>
画像のダイナミックレンジが調整されます。
デフォルトは1ですが、主題によっては減らすことが役に立つかもしれません。
数値は0~1の ※0.25刻み
※上記のイラストは、プロンプトで引きの絵なのか、アップの絵なのかを指定しているので、あまり違いのあるイラストになっていません。
Resonance(共鳴)
「シンプルな絵にしたい」
「さまざまなものを書き込んでほしい」
という調整をするときに使用します。
シンプルな絵にしたいときは「数値を小さく」、
さまざまなものを書き込んでほしいときは「数値を大きく」
しましょう。
Leonardo.Aiの説明にあるとおり、13〜15くらいの数値にしておくと、ちょうど良いバランスのイラストを作成してくれます。
<Leonardo.Aiの説明>
このスケールは、画像にどれだけのディテールがあるか、そしてそれがどれだけ迅速であるかを決定します。
数字が高いほど、非常に忙しい画像を作成できます。
13〜15前後が良いバランスです。
数値は2~30 の1刻み
Guidance Scale
Alchemyをオフにしたときだけ調整できる項目です。
プロンプトどおりに描いて欲しい場合は「数値を大きく」、
プロンプトに書いたもの以外を書き込んで欲しい場合は「数値を小さく」
します。
<Leonardo.Aiの説明>
あなたのプロンプトがどれほどイラストに影響を与えるか
Tiling(タイル)
何かの模様を描くときなど、同じ模様を繰り返し描いて欲しい場合は、オンにしましょう。
<Leonardo.Aiの説明>
テクスチャや背景を繰り返すのに最適
まとめ
個人的には以下の設定がおすすめです。
- DreamShaper v7(ドリームシェイパーv7)
汎用性が高く、とりあえずこちらを使用しておけば間違いないというモデル。 - PhotoReal(フォトリアル)
リアルなイラストを作成してほしいときは、このモデル一択。 - Anime Pastel Dream(アニメパステルドリーム)
綺麗なアニメ調のイラストを作成してくれます。
- V3
- Strength
0.55前後 - RAW
オフ
- Dynamic
汎用性が高く、望んだイラストになりやすい。 - Creative
自分では思いつかないようなイラストを作成してくれる。 - Anime
どんなイラストもアニメ風に仕上げてくれる。
Leonardo.Aiの設定は、組み合わせ次第でさまざまなイラストを作成できます。
ぜひ、この記事を参考にして、自分好みの組み合わせを見つけ出してください。
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