Masterpieced

ゲーム開発者が開発者の目線で、このゲームの面白さを分析していきます。
なお、面白さのポイントについては、ゲームデザイナーJey.P.さんのブログの考え方に基づいて分析していきます。

私自身、この方のブログを読んでから、面白さへの解像度が上がった気がするので、一読をお勧めします。

<Jey.P.さんのブログはこちら>

ゲームの概要

ジグソーパズル。
アーティストが描いた美しい絵でジグソーパズルが楽しめる。
アーティストの中には、ゴッホやモネと言った超有名なアーティストも含まれている。
また、全ての絵にストーリーや歴史的背景が分かるような文章が配置されており、ジグソーパズルが完成すると、ストーリーや歴史的背景も完成する仕組みになっている。

このゲームの新しいところ

ルールとしてはジグソーパズルだが、絵柄を合わせるモードとストーリー(文章)を合わせるモードを切り替えて、ジグソーパズルパズルを完成させる。
絵柄を揃えるモードはカラー、ストーリーを揃えるモードは白黒、という構成。
ジグソーパズルに文章を載せたことで、1つの画面を2つの違う視点で見せて、それをヒントに問題を解いてもらうという、新しい体験を生み出したと言える。

「一つのものを様々な方向から見ることで問題が解ける」
というゲームデザインは、他のゲームを作るときにも役立ちそうだ。

面白そうに見えるポイント

アーティストの絵を使っていることから、見た目の美しさ、華やかさ、壮大さなど、目を止める要素がある。
きっとAIが作成した絵でも同じようなものが作れる。
しかし、このゲームに勝てるか、と言われると難しいかもしれない。
AIの作った絵の方が、見た目の美しさ、華やかさ、壮大さは、なんなら勝っているかもしれない。
しかし、例えば美術館にアーティストが描いた絵と、AIが作成した絵が飾られていたとして、足を止めて鑑賞したくなるのは、アーティストが描いた絵な気がする。
多分ストア画面でも同じことが起きる。
なんでか、と言われても出せる根拠がないし、そんな気がする、という説明にしかならないけど。
そして、やっぱりアーティストの絵だよね、という内容を書いておいて、私自身はばんばんAIが作成した絵を使うけど。
要は使い所かなと。
その絵が主たる要素を担うものなら、アーティストのものを使った方がいいし、従たる要素ならAIでいいかなといった感じ。

面白いポイント

メイン 成長と達成 or 探検 or 研究

サブ 物語と模倣

ジグソーパズルの面白さって、考えてみると難しいかもしれない。
コツコツと少しずつ完成に向かっていくものという捉え方をすれば成長と達成要素。
このピースはどこにはまるピースなのだろうか。
こっちか、いやあっちか。
おお、ここだったのか、と未知を既知に変えるものと捉えれば、探検要素。
それとも、このピースはどこにはまるのが正解なのか、と考えるものだ捉えれば研究要素な気もする。
上記のどれかの要素に加えて、サブ的にストーリーを楽しむ、物語と模倣要素が入っている。

この記事を書いていて思ったが、自分が作ったゲームで、この要素を楽しんでもらうんだと意気込んでも、プレイヤーは別の要素を楽しむかもしれない。
もちろん、楽しんでくれるのなら、プレイヤーがどんな楽しみ方をしてくれてもいい。
しかし、制作者として、このゲームは別の楽しみ方ができないか、という視点は常に持っておいた方が、ゲームに幅が生まれると感じた。

ターゲットユーザーとペルソナ

ターゲットユーザー

芸術愛好家の30代女性。

ペルソナ

• 氏名:高橋 優奈(たかはし ゆな)

• 年齢: 34歳

• 職業: フリーランスのイラストレーター

• 居住地: 東京

• 趣味: 美術館巡り、絵画制作、アート関連の書籍収集

• ゲームプレイの動機:

• 日常的にアートに触れる機会が多く、新しい視点で美術を楽しみたい。

• 作品の背景やエピソードを知ることで、自身の創作活動にもインスピレーションを得られる。

• プレイスタイル:

• 落ち着いた時間にじっくりプレイし、作品の解説やストーリーを丁寧に読み込む。

• 直感的に楽しむというより、知識を深める目的で遊ぶことが多い。

まとめ

結論。
ゲームを作る時は、自分の考えた面白要素以外に、どんな楽しみ方ができるか考えること。

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開発元:BorderLeap
posted withアプリーチ

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