レーシングマスター

ゲーム開発者が開発者の目線で、このゲームの面白さを分析していきます。
なお、面白さのポイントについては、ゲームデザイナーJey.P.さんのブログの考え方に基づいて分析していきます。

私自身、この方のブログを読んでから、面白さへの解像度が上がった気がするので、一読をお勧めします。

<Jey.P.さんのブログはこちら>

ゲームの概要

いわゆるレースゲーム。
練習モードや、オンラインでプレイヤーと対戦し、ランクを競うモードが用意されている。
このゲームは、実在の車でレースできる本物嗜好でありながら、車の操作やカスタマイズは簡単に楽しめる。
車のことはよく分からない、レースゲームはあまりやらないというような、ライトユーザーにも楽しめる設計になっている。

このゲームの新しいところ

車の強化ができるが、集めた素材とゲーム内コインを使用して強化していくという、若干の放置ゲーム要素が入っているところ。
レースゲームではあまり見たことがないと思う。
レースゲームで見たことがないだけで、このシステム自体は、様々なタイトルにもある。
そのため、ゲームをやっていればどこかしらで触れたことがあるものとなっており、ユーザーとしては新しくも分かりやすいシステムと言えるのもしれない。
放置ゲームを作るとしたら、放置要素をあまり見かけないジャンルのゲームに、放置要素を組み合わせるのがいいかも。
また、ストーリーが用意されており、ストーリーのあるレースゲームというところも新しい。

面白そうに見えるポイント

車のリアルさ。
このモデリング技術すごすぎ。
車好きなら思わず手を止めてしまう見た目になっている。
また、本来のレースではやらないドリフト走行でコーナーを曲る仕様にしたことによって、さらにゲームとしての派手さが加わっており、見た目ポイントにプラスされている。

面白いポイント

メイン 技術 × 成長と達成

サブ 物語と模倣、対戦

リアルなレースゲームだと、操作もシビアだったりするものが多いし、なんならその操作技術の習得がレースゲームのメインの面白さだったりする。
このゲームでは、猛スピードでコーナーに突っ込んでも、ドリフトでスピードが落ちるので結構曲がれてしまう。
さらにコース上に通るべきラインを引いてくれているので、そのラインに沿ってドリフトすれば、気持ちよくコーナーをクリアーすることができるようになっている。
とは言え、ドリフトしすぎればスピードは落ちすぎるし、ドリフトしなさ過ぎれば壁に突っ込むことになるので、操作技術の習得が面白さに繋がってるのは間違いない。
この操作技術習得難易度が高くないというのが、スマホのライトユーザー向けにぴったり合っている。

また、コーナーを綺麗に曲がったり、ドリフトの継続時間が長かったりすると、ポイントが加算され、今のプレイが上手くいったのかどうかが一目で分かる仕様になっている。
この仕様があることで、技術の習得がしやすくなっているのもポイントが高い。

もう一つの要素は、成長と達成要素か物語と模倣要素か迷った。
集めた素材で車の強化、そしてガチャで手に入る車のコレクションという成長と達成要素。
もしくは、レースドライバーとしての生活を体験できる物語と模倣要素。
車好きの人は、前者の成長と達成要素を楽しんでいるのではないかと考えたので、成長と達成要素にした。
とは言いつつも、本物そっくりの車を所有して眺めたりすることができるというのは、車の所有欲求みたいなものを満たしてくれていそうなので、模倣要素もある気はしている。

ターゲットユーザーとペルソナ

ターゲットユーザー

車やモータースポーツへの強い興味を持っている40代前半男性。

ペルソナ

名前: 鈴木 一郎(すずき いちろう)

年齢: 42歳

職業: 営業職(自動車関連企業勤務)

居住地: 神奈川県(都市近郊の一戸建て)

家族構成: 妻と小学生の息子2人

趣味: ドライブ、モータースポーツ観戦(特にF1)、模型車の収集

ゲームプレイ状況: 夜や休日にリラックス目的でモバイルゲームを楽しむ。
息子とも一緒にゲームをすることがある。

使用デバイス: iPadとiPhone(普段はiPadでプレイすることが多い)

動機: 忙しい日常の中で、手軽に非日常感やスリルを味わいたいと考えている。
また、息子と共通の趣味を持ちたい。

一番のライバルゲーム

アスファルト9:Legends

ライバルに勝てるところ

ライバルゲームプレイ中。
少々お待ちください。

まとめ

結論。
技術の習得をさせる場合は、いかに順序よく習得してもらうかが大事。
ゲームを楽しんでいたら、自然と技術が身についていた。
というのが理想。
少なくとも練習モードはほしい。

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