ゲーム開発者が開発者の目線で、このゲームの面白さを分析していきます。
なお、面白さのポイントについては、ゲームデザイナーJey.P.さんのブログの考え方に基づいて分析していきます。
私自身、この方のブログを読んでから、面白さへの解像度が上がった気がするので、一読をお勧めします。
<Jey.P.さんのブログはこちら>
ゲームの概要
キャラクター?を操作して、ステージごとのクリアータイムを競うレース?ゲーム。
レース?とか、キャラクター?とか、疑問形にしたのは、レースと言っても誰かと競うわけではなく、ステージをクリアーできるかどうかを競うゲームだからである。
「競うゲーム」という意味では、立派にレースゲームかもしれない。
しかし、スーパーマリオのような、ステージクリアー型のアクションゲーム、と言った方がしっくりくるかもしれない。
そして、キャラクター?というか車を操作して、ゴールを目指すことになるが、この車はタイヤではなく、足で走る。
「何を言っているのか分からねえと思うが、俺も何をされたのか分からなかった。」
タイトルどおり、「車って何?」といった感じだ。
このタイトルは、響きもキャッチーだし、端的にゲーム内容を表している、名タイトルと言えるかもしれない。
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このゲームの新しいところ
もしこのゲームが、普通の車を操作して、各種ステージをクリアーするレースゲームだったら多分面白くなかった。
海外特有のコミカルさというか、はちゃめちゃ感とうか、真面目に不真面目というか、そういったテイストを追加することで、格段に新しくなったと言えるし、海外ではこういうゲームが売れるんだろうなと思った。
そう考えてみれば、Goat Simulatorとか、ヤギ+はちゃめちゃという感じだし、海外を狙うときは、既存のゲームにそういった要素を足して、○○+はちゃめちゃというゲームを企画するといいかもしれない。
かと言って、派手で分かりやすいゲームを作ればいいだろう、と企画しても多分売れない。
感覚的な話になってしまうが、いわゆるアメリカンジョークと言われるようなものが笑えるようにならないといけない。
そんな気がする。
面白そうに見えるポイント
足が生えた車、という見た目のインパクトがすごい。
面白いポイント
メイン アクション
サブ 成長と達成
アクション要素として一番大事な、キャラクターを動かす操作感が非常に良い。
操作としては左右ん動かすハンドルと、ステージごとに機能が変わるクラクションボタンのみ。
コーナーを曲がる時は、ハンドルを切るだけで曲がることができ、ハンドルを長い時間切っていると、ドリフトのような状態になる。
ドリフト状態になると、ハンドル操作が難しくなるが、ドリフト状態が長ければ長いほど、ハンドルを元に戻した時のスピードが上がるようになっている。
リスク:ハンドルを切っている時間が長いほどコースアウトの可能性が高まる
リターン:ハンドルを元に戻した時のスピードが上がり、ステージクリアーの可能性が高まる
このような「リスクとリターン※」の設計がしっかりされている。
また、ハンドル操作に加えて、ステージごとに機能が変わるクラクションボタンがあることによって、さらにアクションの面白さに幅が出ている。
クラクションボタンは、ステージによって、スピードが上がるブーストボタンだったり、空を飛ぶことができるロケットボタンだったりして、走る以外にも、飛ぶという動作ができたりする。
アクションの数=プレイヤーが行動できる動詞の数
(このゲームだと、走る、飛ぶなど)
と考えることができるが、この動詞の一つ一つが操作しやすいため、面白いと感じる。
<※リスクとリターンについてはこちら>
桜井政博さんのYouTube。
ゲームを作る人には、全動画が勉強になります。
ターゲットユーザーとペルソナ
ターゲットユーザー
独特のゲームを好む20代前半の男性
ペルソナ
• 氏名:西村 優馬(にしむら ゆうま)
• 年齢:25歳
• 性別:男性
• 居住地:大阪府大阪市
• 職業:ゲーム開発関連のプログラマー
• 年収:480万円
• 家族構成:一人暮らし
• 趣味・関心:
• インディーゲームの発掘とプレイ
• ゲームデザインや新しいゲームメカニクスの研究
• YouTubeでのゲーム実況視聴(特に奇抜なゲームを扱う実況者が好き)
• 休日は友人とオンラインマルチゲームで遊ぶ
• テクノロジーや最新のソフトウェア開発のトレンドをチェック
まとめ
結論。
桜井政博さんの動画は全部見るべし。
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