KAMI2

ゲーム開発者が開発者の目線で、このゲームの面白さを分析していきます。
なお、面白さのポイントについては、ゲームデザイナーJey.P.さんのブログの考え方に基づいて分析していきます。

私自身、この方のブログを読んでから、面白さへの解像度が上がった気がするので、一読をお勧めします。

<Jey.P.さんのブログはこちら>

ゲームの概要

決められた手数で決められた状態にするとクリアーというパズルゲーム。
今作では様々な色の折り紙のようなものを操作する。
紙は同じ色として繋がっている範囲が連動して動くようになっており、その性質を活かして、決められた手数以内に全部の色を同じ色にすればクリアーとなる。

徐々に難易度が上がっていくストーリーモードの他に、自分で作った問題を他のユーザーにプレイしてもらえる探索モードも備えている。

このゲームの新しいところ

決められた手数で決められた状態にする。
というのは、パズルの王道設計だが、ここに色が繋がっていれば連動するという要素を加えたことによって、新しいパズルとなっている。
また、色を変えると折り紙がパタパタ折られていくような演出が気持ちよく、新しい。
これは、色を変えるという操作がこのゲームの中心操作になるからこそ、その操作を気持ちよくしているということだと思う。
ゲーム内で一番行う操作が気持ちいい→何度も操作したくなる→ゲームプレイの継続率が上がる。
ということかもしれない。

面白そうに見えるポイント

紙。
というか和紙。
そして折り紙。
なんというか、落ち着きをはらんだ見た目になっており、ゆったりパズルが楽しめそうな印象を受ける。
仕事の休憩中に、寝る前に、そんなリラックスしたいひと時に少しだけプレイする。
そんな風にプレイヤーがプレイしている瞬間が思い浮かぶ気がする。
そして、我々開発者は、プレイヤーがどこでどんな風にプレイしてるかを、もっと想像して作らなければならないなと感じた。

和紙そして折り紙

面白いポイント

メイン 研究 × 研究

サブ 共有

どの色をどの順番で変えていくか

こちらの色からか、いやこっちの色が先かと、研究そして研究という、パズルとしての面白さがたっぷりつまっている。
問題が解けないという抑圧状態から、回答を閃いて正解だった時の解放。
パズルゲームっていかに脳汁が出るように設計するかが大事ということか。
そして、この手のパズルゲームは、論理的に考えていけば(全パターンを試せば)必ず正解に辿り着ける=必ず脳汁出るのも魅力なのかもしれない。

研究をする上で大事なこと

何度もできること、何度もやり直せることがあげられると思う。
その点がしっかり考慮されており、回数制限があったり、間に広告がはさまるということもなく、何度でも最初からやり直せる仕様になっている。
また、問題を解く研究に疲れたら、問題を作るという、別の研究もすることができる。
自分で作った問題をシェアして、他のユーザーにプレイしてもらえて、いい問題ならいいねが付くという言葉のないSNS的な要素もあり、共有欲求や承認欲求も満たされる仕様となっている。

ターゲットユーザーとペルソナ

ターゲットユーザー

自分のペースでじっくりゲームを楽しみたいと考えている30代男性。

ペルソナ

名前: 佐藤 健一(さとう けんいち)

年齢: 35歳

性別: 男性

職業: システムエンジニア

居住地: 東京都

家族構成: 妻と子供1人

趣味: 数独やクロスワードなどのパズル、茶道、和風建築の鑑賞

性格: 几帳面で論理的思考を好む。新しい知識やスキルの習得に積極的。

ゲームプレイ習慣: 仕事の合間や通勤時間にスマートフォンでパズルゲームをプレイしてリフレッシュする。時間制限のないゲームを好み、自分のペースで考えることを楽しむ。

興味・関心: 日本の伝統文化や美的感覚に強い興味を持ち、和風のデザインやアートに惹かれる。また、問題解決や論理的思考を要する活動にやりがいを感じる。

一番のライバルゲーム

Monument Valley 2

ライバルに勝てるところ

自分でライバルとして挙げてみたが、果たして勝てるのか。
私はこれ以上の衝撃を受けたパズルゲームを知らない。

<ライバルゲームについてはこちら>

まとめ

結論。
パズルゲームは脳汁が出るように設計しましょう。

KAMI 2
KAMI 2
開発元:State of Play Games
無料
posted withアプリーチ

<関連記事>

<PR>

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA